車に安全に乗る為に、日常点検は必須です。
この日常点検をしっかり行っていれば、突然の異変に焦る事もかなり少なくなります。
そこで今回は、基本的な項目{15項目}について確認していきましょう。
①エンジンオイルの量・汚れ
エンジンのオイルゲージを抜きとり、付着しているオイルを拭き取ります。
オイルゲージを再び差し込み、再度抜きとってオイルの量を確認します。
オイルゲージの先端に量を確認する為のマークがあるので、量を確認します。
この時に汚れが気になったら交換するようにしましょう。
(注)
エンジンオイルが不足していたり極端に汚れていると、エンジンへの負担が大きくなってエンジンの寿命が縮みます。
②冷却水の量
ラジエターの近くに付いているリザーバタンクを確認します。
リザーバタンクは外側から量が確認出来る様になっています。
上限ライン近くにあれば大丈夫ですが、下限ラインに近いか真ん中より下にある場合は冷却水を補充して下さい。
(注)
冷却水はラジエターによって冷却されます。冷却水が不足するとオーバーヒートの原因となり、最悪エンジンが壊れてしまいます。
③バッテリー液の量
バッテリー液の量がUPPERとLOWERの間にあるかどうかを確認します。
バッテリーの本体のサイドにその目盛りがありますが、液量の確認はし辛いです。
車両本体を揺らしたりして点検します。
バッテリー液は腐食性が強いので、体・衣服・車体などに付着しない様に注意が必要です。
(注)
バッテリー液が不足すると、うまく充電されずにバッテリーが上がりやすくなります。
液量がLOWER以下で使用し続けると、バッテリーが爆発する原因にもなります。
④ウインドゥ・ウォッシャーの液量
ウインドゥ・ウォッシャーの液量が充分にあるかどうかを確認します。
ウォッシャーの液量が不足していると、フロントガラスが汚れている時に汚れを綺麗に取り除く事が出来ません。
そうなれば視界不良の状態になり危険です。
(注)
不足しているとポンプでうまく吸い上げられません。
そうなるとポンプに負担が掛かり壊れてしまいます。
⑤ウインドゥ・ウォッシャーの噴射状態
ウインドゥ・ウォッシャー液が噴射される向きや高さが適正かどうかを確認します。
(注)
ウインドゥ・ウォッシャーのノズルにゴミが詰まると、ウインドゥ・ウォッシャーの液を噴射出来ずにフロントガラスの汚れが取れない状態となります。
そのまま運転すると非常に危険です。
⑥ワイパーの拭き取りの状態
ワイパーを作動させて、拭き取り不良が無いか確認します。
ガラスが乾いた状態でワイパーを作動させるとガラスが傷付きます。
ガラスが濡れた状態でワイパー作動の確認をしましょう。
(注)
ワイパーのブレード(本体)とゴムは消耗品です。
定期的に交換しないと拭き残しが生じて視界の悪化を招きます。
⑦ブレーキ液の量
ブレーキ液のリザーバータンクを見て、液量がMAXとLOWの間にあるかどうかを確認します。
ブレーキ液が減少している場合、ブレーキパッドの減りや漏れも考えられます。
(注)
ブレーキ液の量が不足すると、ブレーキの制動力に大きく影響します。
液が何故減少したのかを整備工場などで点検しましょう。
⑧ランプ類の点灯
車にはヘッドライトやテールライト以外にも様々な箇所にランプが使われています。
これらのランプが、全てが正常に点灯していてからこそ安全といえます。
点灯の有無の他にも、レンズの汚れや損傷も点検しましょう。
(注)
ランプ類が点灯していないと、特に夜間は事故の原因になります。
違反にもなるので日頃から注意しておきましょう。
⑨タイヤの空気圧
タイヤの空気圧が適正かどうかの点検をします。
タイヤの空気圧が低下すると、走行時の安定性の低下や経済性の悪化にもつながります。
タイヤの接地部分のたわみ具合でも判断出来ます。
(注)
タイヤの空気圧が低下すると走行が不安定になり、燃費も悪くなり、バーストもしやすくなります。
⑩タイヤの亀裂・損傷
タイヤに亀裂や損傷が無いか目視で確認します。
タイヤに亀裂や損傷があれば、すぐに整備工場などで点検をしてもらって下さい。
(注)
タイヤの亀裂や損傷に気付かずに走行すると、パンクやバーストの危険性が増します。
⑪タイヤの溝の深さ点検
タイヤの溝の深さが充分にあるかどうかを確認して下さい。
スリップサインはタイヤの溝の深さが1.6mmに設定されています。
溝の深さが不足しているとスリップしやすくなります。
雨天時は特に危険です。
スリップサインが現れた場合は、すぐにタイヤを交換しましょう。
(注)
タイヤの減った状態では、雨天でなくても非常に危険です。
タイヤが減っているとパンクやバーストも起こりやすいです。
⑫ブレーキペダル
運転席に座ったら、まずは最初にブレーキペダルのチェックをしましょう。
いつもと違う感じがしないか、踏んだ感じが「かたい」「あまい」などの違和感を感じたら、そのまま運転するのは危険です。
(注)
ブレーキの効きが甘くなると、緊急時のブレーキ制動距離が伸びたりして非常に危険です。
違和感を感じたら、すぐに整備工場などで点検してもらいましょう。
⑬駐車ブレーキ
サイドブレーキやパーキングブレーキをも言われています。
駐車ブレーキをいっぱいに作動させた際、踏みしろや引きしろが多過ぎたり少な過ぎたりしないかの確認をします。
(注)
駐車ブレーキの引きしろが大きくなるとブレーキの効きが悪くなります。
坂道などで駐車する際、車が動いてしまう事もあります。
⑭エンジンの掛かり
エンジンが速やか始動するか
掛かった後にスムーズに回転するか
これらの点検をします。
アイドリング時に異音がしないかの点検もします。
(注)
エンジンの調子がおかしい状態でそのまま乗るのはいけません。
もしかしたら、出先でエンジンが止まってしまうかもしれません。
異常を感じたらすぐに整備工場などで点検を行いましょう。
⑮エンジンの加速の状態
エンジンを温めた状態で、アイドリングの回転がスムーズかどうかを点検します。
そして、ゆっくり加速する際にペダルに何か引っ掛かった様な感じが無いか
エンジンが止まったり異音がしたりしないかを点検します。
(注)
エンジンの回転が上がらなくなったり、ガクンガクンとしてスムーズに走らなくなったりします。
いきなりエンジンが止まったりすると危険です。
この記事へのコメントはありません。